貴船 鳥居茶屋のあゆ茶漬け
7月の京都は31日間ずっと真夏日だったそうだ。イヤもう、本当に暑さ真っ盛り。京都市内にいる限り、この暑さからのがれるすべはなさそうだ。ただ、少し救いがあるのは緑の多い山沿いに行けば多少涼しくなること。
貴船はその好例だ。道は青紅葉に覆われ、せせらぎの音が耳に心地よい。杉林を渡る風が頬にさわやかだ。
貴船の夏の風物詩といえば、川床料理。川の上に渡した川床の上で鮎をはじめ旬の食材を使った会席料理をいただく。川を吹き抜ける風は、ひときわ涼しく感じる。裸足になって足を浸すのも心地よい。
だけど、川床料理はやっぱりそれなりのお値段だ。気軽にひとりランチ、というわけにはいかない。流しそうめんなら1200円から食べられるけど、お腹いっぱいにはならない。これから鞍馬まで歩こうという身にはちょっと物足りなく思えた。
そこで目に止まったのが鳥居茶屋。誰かがここのあゆ茶漬けをすすめてくれたっけ。あゆ茶漬けは1200円から。川床では食べられないけど、このお値段ならOKか。
今回はちょっぴり奮発して鮎が3匹載った上(1900円)を頼む。あゆ茶漬けに鯉の洗い、炊いた茸が付いてくる。鮎は実山椒と一緒に前日から煮込んだものだ。ご飯の上に鮎と海苔、わさびが載っている。熱いお茶をかけてさっそくいただく。まずは鮎を頭からひとかじり。驚くほどの柔らかさ。骨の存在をまったく感じない。こっくりとした味わいだが、わずかに生臭みを感じた。でも、すでに貴船散策で空腹の身にはそんなことも気にならない。ひたすらもくもくと平らげた、貴船の昼下がりだった。
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