カテゴリー「グルメ・クッキング」の記事

TAWAWA たわわ 京都 二条店

近ごろ、大学の学食というのはすっかり様変わりしているらしい。かつての安いけどマズイとか、ボリューム一辺倒といった状況からは遙か彼方に来ているようだ。

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TAWAWA二条店は、立命館大学朱雀キャンパスの7階にあるレストラン。学食と言うよりは、大学の中にちゃんとしたレストランが入っている、といった方がよいだろう。でも、学生たちにはきっととてもうれしい店に違いない。

というのもランチは京野菜のサラダやおばんざい、それに天然酵母のパンが90分間食べ放題。メニューはメインディッシュとおばんざいバイキング、パン食べ放題に自家製デザート、ドリンク付きで1200円。学生の毎日の食事にはちょっと高めだけど、ちょっとしたランチにはもってこいだ。もちろん、一般の人も利用できる。

メインディッシュは京野菜カレーか日替わりパスタ、日替わりの料理の3種類。おばんざいは千切り大根やひじきのたいたんなどオーソドックスな家庭料理がそろう。サラダのメニューも多彩だ。外食では不足しがちな野菜もここではしっかり取れる。写真は京野菜カレー。こちらもトマトやかぼちゃなど京野菜がごろごろ入っている。最近野菜不足かな、と思ったら立ち寄りたい一店だ。

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でも、実は密かに狙っているのが同店のデザートビュッフェ。毎週日曜と月曜の2日間のみで、90名限定というのもちょっとそそる要素だ。なお、予約優先だそう。

■TAWAWA たわわ 京都 二条店
京都市中京区西ノ京朱雀町1番地立命館大学朱雀キャンパス7F
■Lunch【火〜土】11:00〜14:00(LO)【日・月】11:00〜13:00(LO)
 Dinner【火〜土】17:00〜21:00(LO)【日・月】18:00〜21:00(LO)
 Dessert Buffet 毎週日曜日、月曜日/15:00〜16:30(90分)
■TEL/075-813-8310 FAX/075-813-8312
■http://www.kyo-tawawa.co.jp/restaurant/restaurant-nijyo/dessert.html

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今宮神社と玉の輿

源氏物語の時代、結婚の形態は現代とは異なり招婿婚と呼ばれるものであった。婿は妻の実家に通い、妻の実家は婿の衣装など経済的な面倒を見る。その後、二人は独立して両親とは違う邸に住むこともあったが、こうした結婚において、妻の実家の財力というのはその後の夫婦関係にかなり影響を及ぼす。

もちろん、結婚の一番の基準になるのは双方の身分が釣り合うことだったが、それに加え、女は将来性豊かな婿を求め、男はいわば逆玉を狙った、というのが当時の結婚のありようだった。

さて、翻って現代。婚活などということばが登場し、婚活ビジネスもいろいろ登場しているが、同じ結婚するのなら、経済的に豊かな方がいい。玉の輿ねらいというのは今も昔も変わらない。ひとつ違うのは、現代は女性が玉の輿を狙うという点。

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京都・紫野にある今宮神社は1000年以上の歴史を持つ由緒ある神社だ。毎年4月に行われる「やすらい祭」は荒ぶる疫病の神・素戔嗚尊に安らいでもらおうと行われるもので、鬼たちが花傘を持って飛び跳ねるように踊る祭りだ。この神社は一時荒れていたが、その再興に努めたのが桂昌院。

桂昌院は徳川家光の側室で、五代将軍綱吉の生母だ。生家は京都堀川の八百屋で、身分も低かったが将軍に見初められ、将軍の生母となった。まさにこれこそ玉の輿。というか、彼女の本名が「玉」だったため、玉の輿という言葉が生まれたのだ。

それゆえ、今宮神社では玉の輿守りが授けられている。華やかな色合いの御守りには「玉の輿」と金文字が描かれ、お玉さんにちなんで野菜があしらわれている。この御守りを求めて、遠方からやってくる人もいるそうだ。玉の輿だけでなく、開運にも御利益があるそうなので、男性にもお勧めかもしれない。

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玉の輿守りを授かったら、おみくじにもチャレンジしたい。同神社のおみくじは、しおり型。開くと十二単の女性が描かれ、和歌が記されている。私が引いたものには光源氏が玉鬘に読みかけた「なでしこの とこなつかしき 色を見ば もとの垣根を 人やたづねむ」とあった。引いたあとはしおりとしても使うことができ、二度おいしい。

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お参りを終えたらぜひ立ち寄りたいのがあぶり餅の店。あぶり餅の店は参道をはさんで二軒建つ。まだ1軒しかいったことがないので、味の違いはわからないが、どちらの店先でも炭火であぶり餅を焼いている。このときはかざりやでいただいた。

香ばしい香りが漂い、思わず店先に腰を下ろしたくなる。たれは甘い味噌だれ。渋いお茶が恋しくなる素朴な味わいは炭火ならではの香ばしさ。持ち帰りもできるけど、やはり店先で焼きたてをいただくのが一番だ。

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店先でおばさんがあぶり餅を焼いていた。その手つきがおもしろくて「写真を撮らせてください」と頼むと、おばさんは少し照れた様子で、撮影に応じてくれた。

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■一和
■かざりや
■いずれも水曜休み。

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ビーハイブカフェの大理石アイス

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秋の気配が濃くなったとはいえ、昼間はまだ30度を超える毎日が続いている。町を歩けば汗もかく。冷たいものの一つも食べたくなる。だけど、真夏と違い、かき氷やアイスキャンデーには食指がのびない。こういうときはアイスクリームのまったりした冷たさが懐かしくなる。

最近、京都でお気に入りのアイスのお店がビーハイブカフェ。冷たく冷やした大理石の上で、アイスをミックスしてくれる、最近はやりのタイプのお店だ。基本のアイスは18種類。ナチュラルミルクやバニラ、チョコレート、マンゴ、豆乳、宇治抹茶といった京都らしい品も。

そこにフルーツやナッツ、キャンディー、クッキー、ソースなど好みのトッピングをミックスしてもらう。組み合わせはほとんど無限大。メニューを決めるだけで、恐しく時間がかかりそうな気がする。迷いに迷ったあげく、トンチンカンなコンビネーションのアイスを頼んでしまいそうだ。

そういう、私のような人のためにはあらかじめアイスに3種類のトッピングが決まったコンボメニューというものもある。これなら簡単。例えば、宇治抹茶にきなこと白玉団子、くるみが組み合わされたものは「利休」なんて、和風の名前が付いている。「キッズファクトリー」と呼ばれるアイスはホワイトチョコアイスをベースに、くまさんのグミやマシュマロ、バニラウエハースが入って、ファンキーでカラフルだ。

で、私が頼んだのはホワイトチョコアイスにラズベリーとくるみ、キャラメルクッキーソースをミックスしたレッドフォレスト。こう書くとすんなり決まったみたいだが、コンボメニューだって25種類もある。激しい目移りの末に選んだのがこれだったというわけだ。

注文すると大理石の板の上でアイスを混ぜたり、練ったり、こねたりして、コーンやカップに入れて供される。メニューの写真と比べたら、ずいぶん地味に見える。まあ、混ぜたりこねたりしてるんだから、仕方ないかもしれない。酸っぱいラズベリーとくるみの食感がアクセントになって楽しい口当たり。でも、もうちょっと冒険してもよかったかも。今度はどれを食べようか、そんな気持にさせてくれるお店だ。


■Beehive cafe
■京都市中京区御幸町四条上ル大日町423
■075-212-7338
http://www.beehive-cafe.com/contents/index.html

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貴船 鳥居茶屋のあゆ茶漬け

7月の京都は31日間ずっと真夏日だったそうだ。イヤもう、本当に暑さ真っ盛り。京都市内にいる限り、この暑さからのがれるすべはなさそうだ。ただ、少し救いがあるのは緑の多い山沿いに行けば多少涼しくなること。

貴船はその好例だ。道は青紅葉に覆われ、せせらぎの音が耳に心地よい。杉林を渡る風が頬にさわやかだ。

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貴船の夏の風物詩といえば、川床料理。川の上に渡した川床の上で鮎をはじめ旬の食材を使った会席料理をいただく。川を吹き抜ける風は、ひときわ涼しく感じる。裸足になって足を浸すのも心地よい。

だけど、川床料理はやっぱりそれなりのお値段だ。気軽にひとりランチ、というわけにはいかない。流しそうめんなら1200円から食べられるけど、お腹いっぱいにはならない。これから鞍馬まで歩こうという身にはちょっと物足りなく思えた。

そこで目に止まったのが鳥居茶屋。誰かがここのあゆ茶漬けをすすめてくれたっけ。あゆ茶漬けは1200円から。川床では食べられないけど、このお値段ならOKか。

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今回はちょっぴり奮発して鮎が3匹載った上(1900円)を頼む。あゆ茶漬けに鯉の洗い、炊いた茸が付いてくる。鮎は実山椒と一緒に前日から煮込んだものだ。ご飯の上に鮎と海苔、わさびが載っている。熱いお茶をかけてさっそくいただく。まずは鮎を頭からひとかじり。驚くほどの柔らかさ。骨の存在をまったく感じない。こっくりとした味わいだが、わずかに生臭みを感じた。でも、すでに貴船散策で空腹の身にはそんなことも気にならない。ひたすらもくもくと平らげた、貴船の昼下がりだった。

※ただいま若葉マークの源氏物語ブログ別館「千年前から恋してる!」毎日更新中。ただいま「葵」の巻です。
アクセスはこちらから  http://wakabagenji.cocolog-nifty.com/sennenlove/

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鍵善良房のくずきり

京都の夏は暑い。大阪も暑いけど、暑さの質が違うような気がする。大阪の夏はひたすらだらけていくような暑さだが、京都の暑さは「しっかりせんとあきまへんえ」と叱咤されているような気がする。もちろん、それでも暑いときは暑いけど。

で、暑い京都の夏を涼やかに過ごすいくつかの知恵がある。鴨川の床、貴船の川床、そして冷たいもの。冷たい甘味の定番が鍵善良房のくずきりだ。本店は祇園北側にある。いつもたくさんのお客さんが訪れて賑わっている。ある時お店を訪れたら、折悪しくその日は月曜日。定休日だった。

だけど、暑さに煎られたからだはひたすらくずきりの冷たさを求めている。くずきり以外のものは頭に浮かばない。そこで、もう一つの店、高台寺店を目指して歩くことにした。祇園からは10〜15分ほど歩かなければいけないけれど、頭の中はただくずきりが渦巻いていたのだ。

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ようやく高台寺店にたどり着いたときの喜び。さっそく目指すくずきりを注文する。たれには黒蜜と白蜜があるが、ここはやっぱり定番の黒蜜だ。

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くずきりの容器は信玄弁当の器を摸したもの。ふたを開けると蜜とくずきりが別々の器になる。水に泳ぐ半透明のくずきりの涼しげなこと。黒蜜をまとってツルリとのどの奥に滑り落ちていく。黒蜜は濃厚なコクがあるのに、さっぱりとした後味。ああ、生き返る。残りの黒蜜まで飲み干してしまいたくなるような味わい。幸せ、幸せ。

高台寺店は祇園に比べて静かなたたずまい。ちょっと足を伸ばしても、落ち着きたいときはこちらがおすすめだ。


■本店 京都市東山区祇園町北側264番地
■午前9時〜午後6時 (土・日・祝は7時まで)毎週月曜日 (祝祭日の場合は翌日)定休
■(075)561-1818 FAX (075)525-1818

■高台寺店 京都市東山区下河原通高台寺表門前上る
■午前9時〜午後6時 (土・日・祝は7時まで) 毎週水曜日 (祝祭日の場合は翌日)定休
■(075)525-0011 FAX (075)551-0868
■http://www.kagizen.co.jp/index.htm

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松彌の和菓子

京菓子はそれだけでひとつの景色をなしていると思うことがある。色とりどりのきんとんや有平糖を使って季節の移ろいや花や草木、時には風や水までも表現するのは京菓子ならではだ。ある時には写実的であり、ある時には極限まで抽象化する。だけど、その中に必ず花鳥風月や四季が織り込まれている。洋菓子に比べると、より四季や自然に近く、繊細な表現力を持っている。

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なかでも四季折々の景色を切り取ったように思えるのが、松彌の和菓子。特に夏の和菓子は見た目にも涼しげなものが多い。

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これは「せせらぎ」。岩に見立てた小豆の上を寒天のせせらぎが流れる。水しぶきは銀箔。水の音さえ聞こえてきそうだ。その上に青紅葉が浮かぶ。小豆がホクホクしていて、お茶菓子にもおすすめだ。

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こちらは同店でも一番有名な「金魚」。ゴールデンウイークから8月まで売られる人気商品だ。梅酒味の寒天の中に赤い金魚と黄色の金魚が泳ぐ。全体が青いように見えるけど、実は底の部分の寒天だけに青い色が付いている。上は透明なのだ。このお菓子は何度も寒天を重ねて作られる。見た目以上に手間暇がかかっている。

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同じように寒天の中に季節を封じ込めたのが「つばめ」。こちらはツバメの飛ぶ姿をはちみつレモン味の寒天の中に入れている。上面に描かれた幾条かの線はツバメの軌跡を表しているのだろうか。

正直なところ金魚やつばめは格別おいしいというものでもないけれど、見た目がとても楽しい。夏のお茶請けには喜ばれそうだ。

■京都市中京区新烏丸通り二条上ル
■075-231-2743
■10:00〜18:00 月曜休

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今井食堂のさば煮

上賀茂神社の西側、普通に歩いていては見過ごしてしまいそうなこぢんまりした、庶民的な店構えの食堂が「今井食堂」。でも、昼時になると次から次へと人が訪れる。壁に向かったカウンターが2列並んだ店内はすぐにいっぱいになる。

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同店の名物は3日間煮込んだというさば煮。サバといえば塩焼きや味噌煮などがポピュラーだが、同店のさば煮はだしでこっくりと煮込んでいる。気になるさばの生臭みなどはどこかへ消し飛んでいる。骨の存在など忘れるぐらい柔らかく煮込まれたさばは口の中でほぐれ、だしのうまみとともに広がっていく。特に腹の脂のおいしいこと。本当にとろけるような味わいだ。

「おすすめ定食」はさば煮とコロッケ、チキン串カツ、だし巻き卵とご飯、みそ汁がついて683円。ボリュームもたっぷりだ。みそ汁の中には大きめに切った大根がゴロンゴロン入っていた。見た目はまるで学生食堂のランチだが、食べると絶品。このさば煮を食べるためだけに、また、上賀茂を訪れてもいいと思ったぐらいだ。

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安くて、おいしくて、ボリュームたっぷりと三拍子そろった、学生の町・京都らしい食堂だ。大学生の息子がこんな食事を食べているとわかったら、親御さんも安心できるだろう。ありがたいことに、持ち帰り用の弁当やおかずもある。今度は可能ならば持ち帰ってみたい。

ちなみに、同店は元ヤクルトの古田が立命館大学時代に通った店。店内にはそうした選手の記事や、地元を取り上げた新聞記事の切り抜きが貼ってあって、一人でも意外に手持ちぶさたにはならない。

■京都市北区上賀茂御薗口町2
■075-791-6780
■11:00〜16:30(売り切れ次第閉店) 水曜休

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本田味噌本店

食生活が洋風化したとはいえ、日本人の食卓にみそ汁が上る頻度は高い。朝、一杯のみそ汁を飲む。お腹のそこまでじんわりしみていく温かさ。碗から立ちのぼる味噌の香り。このみそ汁の出来如何でその日の気分も多少は左右される。みそ汁がおいしく決まると、ちょっと料理の腕が上がったような気がする。

私をそんな気にさせてくれるのが、室町一条にある「本田味噌本店」。創業は天保年間。約170年を経た老舗だ。かつては御所の御用達だったという。魚のみそ漬けを「西京漬け」というが、西京とは、東京に対する西の京、という意味で、同社の味噌を西京味噌と呼んだそうだ。

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店構えは重厚で風格を感じさせる町家づくり。○に丹ののれんが目印だ。ちょっと見たところ敷居が高そうだが、入ると店員さんが愛想よく迎えてくれる。店内には味噌がずらり。看板商品の西京白味噌をはじめ、紅麹味噌、朝餉、赤だし、白麹味噌など様々な味噌が並ぶ。素人目にはどれがどんな味噌なのかさっぱりわからない。そんなときは店員さんに尋ねれば親切に教えてくれる。

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この店を初めて訪れたとき、白麹味噌を買ってみそ汁を作ってみた。その味わいのやさしいこと。塩味がぐっと押さえられ、味噌の香りが鼻腔をくすぐる。この味噌を使い始めてから、いままで使っていた味噌が使えなくなってしまった。どうも味がくどいように感じるのだ。

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というわけでこの味噌を知ってから半年、こればかり使っている。次回は紅麹味噌を試してみようかと考えている。それから同店の「一わん みそ汁」は、いわゆるお湯を注ぐだけでできあがりのインスタントみそ汁だが、麩焼の中に味噌の粉と具が入っている。なかなか本格派の味わいだ。軽いのでおみやげにもおすすめ。

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この写真はおまけ。室町通りを歩いて見つけた。コンクリートの打ちっ放しの壁に源氏香の模様が入っている。

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こちらは全体図

■本田味噌本店 京都市上京区室町通一条558
■(075)441-1131
■午前10時〜午後6時 日曜休み
http://www.honda-miso.co.jp/index.html

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Creme de la Creme の 京野菜シュー

昔から寺社が多く、精進料理が発達した京都では、独特の味わいと形を持つ京野菜が数多く育成されてきた。丸くて大きな聖護院ダイコン、京水菜、賀茂なす、太さに驚く堀川ごぼう、瓢箪型の鹿ヶ谷かぼちゃ、大ぶりの万願寺唐辛子など、最近では京都以外のスーパーにも並ぶ、ブランド野菜と化しつつある。

もちろん、京都へ行けば京料理だけでなく、イタリアンやフレンチにも登場する。だけど、洋菓子にも使われているのは意外でオドロキだった。

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烏丸丸太町に近い「Creme de la Creme」は「蕎麦ぼうろ」などで知られる石田老舗がプロデュースするシュークリームのお店。バラエティ豊かなシュークリームをはじめ、シューを使った洋菓子を販売するほか、ランチ、デリカなども楽しめるカフェを2Fに併設している。

ここの看板商品が「京野菜シュー」。季節に合わせた京野菜のクリームが入ったシュークリームが食べられる。

5月末までは「春のシュークリーム」。壬生菜、京たけのこ、丹波黒豆などがそろう。これに通年商品の「京の白味噌」を合わせた京野菜シュープレート(472円)はちょっとおもしろいシュークリームだ。


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写真はやまのいも、丹波黒豆、京たけのこ、壬生菜、京の白味噌が並んだシュープレート。やまのいもは食材の特長を生かした粘りある食感。京たけのこには細かく刻んだたけのこが入っていて、歯ごたえが楽しい。壬生菜はちょっぴり青臭い。京の白味噌は中に半兵衛麩の生麩が入っている。私の中で一番だったのが丹波黒豆。黒豆のコクと香ばしさが生きていて、ちょっと大人の味わいを感じた。野菜のシュークリームと聞いて、ちょっと腰が引けていたが、意外に甘味にマッチしてるのがオドロキだ。

「京野菜シュー」は、季節によって商品が変化する。6月からは賀茂なす、京とまと、万願寺とうがらし、秋は鹿ヶ谷かぼちゃ、紫ずきん、丹波栗、冬は聖護院かぶら、京にんじん、やまのいも、堀川ごぼうと多彩。丹波栗や鹿ヶ谷かぼちゃ、京にんじんぐらいは想像が付くが、万願寺とうがらしや堀川ごぼうなんかはどんな風になるのだろう。とても気になる。


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そのほかデザート類も多彩。写真はシューロール。天窓から太陽の光が降り注ぐ店内は明るい雰囲気。女性一人でも気軽に入れるのもいい感じだ。

なお同店では、5月28日から6月3日まで、京都高島屋地階食品売り場に出店する。

■京都市中京区烏丸竹屋町少将井町225
■075)241-4547 FAX(075)241-4548 火曜定休
■http://www.cremedelacreme.co.jp/

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半兵衛のむし養い

京料理に欠かせない食材として生麩と湯葉がある。いずれも脇役だが、これがなければ何となく京料理らしくない。いくら見た目は京料理らしくても、画竜点睛を欠いているような気がする(大げさだけど)。でも、生麩と湯葉が主役をはるのはあまり見たことがない。どちらかというと、若手の脇をがっちり固める名優の風情だ。

この二つの食材を主役にし、さらにいままでにないアレンジを加えているのが半兵衛の「むし養い」。同店は五条大橋のたもとにある生麩のお店。創業は元禄2年(1689年)。300年以上を数える老舗だ。

むし養いは生麩や京湯葉の味わいを広く知ってもらうために供されているお料理。生麩や湯葉のアレンジの多彩さに驚かされる。


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左手前は「湯葉豆腐」。見た目は卵豆腐、味わいは湯葉、豆腐よりもなめらかで口の中でツルリとほどける食感が心地よい。その奥左が生麩のしぐれ煮。まるで牛肉のしぐれ煮のような食感と味わいにびっくり。さらに、焼麩とキュウリの酢の物、生麩田楽、ご飯の隣の生麩は昆布やぎんなんなどが入っている。緑の生麩は山椒の香りが口いっぱいに広がる。柏の葉に包んだのは白みそあんが入った麩まんじゅう。

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こちらは汲み上げゆば。やさしい口当たりだ。


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湯葉の揚げ物はカリカリの食感が楽しい。

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揚げた生麩と湯葉の碗もの。生麩は揚げるとまた食感が変化する。

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よもぎ麩の白味噌仕立て。白味噌のやさしい甘さがよもぎ麩の味わいを引き立てる。


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店内は思った以上に広く、お庭もきれい。スタッフの応対もていねいで、快かった。次から次へと繰り出される生麩と湯葉のマジックに、楽しい驚きが続く食事だった。

■京都市東山区問屋町通り五条下ル二丁目上人町433
■TEL(075)525-0008 FAX(075)531-0748 フリーダイヤル(0120)49-0008
http://www.hanbey.co.jp/

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