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松彌の和菓子

京菓子はそれだけでひとつの景色をなしていると思うことがある。色とりどりのきんとんや有平糖を使って季節の移ろいや花や草木、時には風や水までも表現するのは京菓子ならではだ。ある時には写実的であり、ある時には極限まで抽象化する。だけど、その中に必ず花鳥風月や四季が織り込まれている。洋菓子に比べると、より四季や自然に近く、繊細な表現力を持っている。

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なかでも四季折々の景色を切り取ったように思えるのが、松彌の和菓子。特に夏の和菓子は見た目にも涼しげなものが多い。

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これは「せせらぎ」。岩に見立てた小豆の上を寒天のせせらぎが流れる。水しぶきは銀箔。水の音さえ聞こえてきそうだ。その上に青紅葉が浮かぶ。小豆がホクホクしていて、お茶菓子にもおすすめだ。

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こちらは同店でも一番有名な「金魚」。ゴールデンウイークから8月まで売られる人気商品だ。梅酒味の寒天の中に赤い金魚と黄色の金魚が泳ぐ。全体が青いように見えるけど、実は底の部分の寒天だけに青い色が付いている。上は透明なのだ。このお菓子は何度も寒天を重ねて作られる。見た目以上に手間暇がかかっている。

Matsuya4
同じように寒天の中に季節を封じ込めたのが「つばめ」。こちらはツバメの飛ぶ姿をはちみつレモン味の寒天の中に入れている。上面に描かれた幾条かの線はツバメの軌跡を表しているのだろうか。

正直なところ金魚やつばめは格別おいしいというものでもないけれど、見た目がとても楽しい。夏のお茶請けには喜ばれそうだ。

■京都市中京区新烏丸通り二条上ル
■075-231-2743
■10:00〜18:00 月曜休

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