« 京都御所シリーズ5 蹴鞠の庭 | トップページ | 藤と源氏物語 »

葵祭

葵祭は源氏物語にも登場する歴史ある大祭だ。上賀茂神社と下鴨神社両社のお祭りで、平安風俗そのままの行列がよく知られている。源氏物語当時は「賀茂祭」と呼ばれ、四月中旬の酉の日に行われていたが、現在は5月15日に行われている。ことしの葵祭はさわやかな晴天に恵まれた。

Aoimatduri_5

祭りは宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀があるが、現在は路頭の儀と社頭の儀のみが行われている。見どころは路頭の儀、すなわち行列だ。両社に参詣する斎院や勅使の行列が都大路を練り歩く。今回は北大路を上がった賀茂川沿いの賀茂街道で見物した。下鴨神社での社頭の儀を終えた行列は少し疲れ気味にも見えたが、ここは緑が多く行列を見るにはいいポイントだ。

Aoimatsuri_4

はじめにやってくるのは勅使を中心にした本列。検非違使や陪従、舎人、随身ら男性で構成される。勅使は天皇の使いでこの行列の最高位。四位の近衛中将がこの役を務める。乗馬も特別に飾りを付けたものだ。また、男たちはみんな頭に葵の枝を挿している。

Aoimatsuri_6

本列を彩る風流傘。季節の花(造花)が飾られ華やか。重いのか屈強そうな男性がかざしていた。写真は選手交代の場面。

Aoimatsuri_2

後半は斎王代を中心とした斎王代列。女性の姿が多い。前髪に飾り櫛をさしているのは食事を司る女儒=采女。京都御所に展示されていた人形と同じ装束を身にまとっている。

Uneme

葵祭で一番話題に上るのが斎王代。本来は未婚の内親王や皇族の女性が選ばれ、神に奉仕する。源氏物語の葵の巻では、弘徽殿大后が生んだ三の宮が賀茂の斎院に選ばれた。現在は未婚の一般女性から選ばれる。斎院の代理なので斎王代。ことしの斎王代は東山区の料亭「菊乃井」の若女将、村田紫帆さん。新調の十二単もあざやかだ。

Aoimatsuri_3

行列も終わりに近づいてきた。最後尾は葵と桂、桜で飾られた斎王の牛車。女房車ともいわれる。
Aoimatsuri_1

このあと、行列は上賀茂神社に向かい、再び社頭の儀が行われる。

Kamigamojinja

源氏物語では光源氏がまだ少女の紫の上と一緒に牛車で路頭の儀を見物に行くエピソードが記されている。これが彼女の社交界デビューだが、このとき、光源氏たちに車を止める場所を譲ってくれるのが男好きの老女、源典侍である。

今回見物したのは賀茂街道の路頭の儀だけだが、上賀茂神社、下鴨神社で行われる社頭の儀や、葵祭に先駆けて行われる御阿礼神事、斎院の御禊など、流鏑馬神事など様々な神事がある。次回はそういったものにも目を向けてみたいと思った。

あなたの応援が更新の励みになります。よかったらクリックしてね!↓
◇人気ブログランキング◇へ

|

« 京都御所シリーズ5 蹴鞠の庭 | トップページ | 藤と源氏物語 »

京都」カテゴリの記事

古典文学」カテゴリの記事

平安時代」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

源氏物語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 京都御所シリーズ5 蹴鞠の庭 | トップページ | 藤と源氏物語 »