本田味噌本店
食生活が洋風化したとはいえ、日本人の食卓にみそ汁が上る頻度は高い。朝、一杯のみそ汁を飲む。お腹のそこまでじんわりしみていく温かさ。碗から立ちのぼる味噌の香り。このみそ汁の出来如何でその日の気分も多少は左右される。みそ汁がおいしく決まると、ちょっと料理の腕が上がったような気がする。
私をそんな気にさせてくれるのが、室町一条にある「本田味噌本店」。創業は天保年間。約170年を経た老舗だ。かつては御所の御用達だったという。魚のみそ漬けを「西京漬け」というが、西京とは、東京に対する西の京、という意味で、同社の味噌を西京味噌と呼んだそうだ。
店構えは重厚で風格を感じさせる町家づくり。○に丹ののれんが目印だ。ちょっと見たところ敷居が高そうだが、入ると店員さんが愛想よく迎えてくれる。店内には味噌がずらり。看板商品の西京白味噌をはじめ、紅麹味噌、朝餉、赤だし、白麹味噌など様々な味噌が並ぶ。素人目にはどれがどんな味噌なのかさっぱりわからない。そんなときは店員さんに尋ねれば親切に教えてくれる。
この店を初めて訪れたとき、白麹味噌を買ってみそ汁を作ってみた。その味わいのやさしいこと。塩味がぐっと押さえられ、味噌の香りが鼻腔をくすぐる。この味噌を使い始めてから、いままで使っていた味噌が使えなくなってしまった。どうも味がくどいように感じるのだ。
というわけでこの味噌を知ってから半年、こればかり使っている。次回は紅麹味噌を試してみようかと考えている。それから同店の「一わん みそ汁」は、いわゆるお湯を注ぐだけでできあがりのインスタントみそ汁だが、麩焼の中に味噌の粉と具が入っている。なかなか本格派の味わいだ。軽いのでおみやげにもおすすめ。
この写真はおまけ。室町通りを歩いて見つけた。コンクリートの打ちっ放しの壁に源氏香の模様が入っている。
こちらは全体図
■本田味噌本店 京都市上京区室町通一条558
■(075)441-1131
■午前10時〜午後6時 日曜休み
■http://www.honda-miso.co.jp/index.html
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