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京都御所シリーズ1

「いづれの御時にか、 女御、更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めきたまふありけり」

源氏物語の有名な冒頭は、御所の中で始まる。帝の皇子として生まれた光源氏にとって、二条院や六条院などの自邸はあっても、少年期を過ごした御所はもう一つのふるさとといえる場所だろう。初恋の人、藤壺に出会ったのも御所の中だ。

現在の京都御所は平安時代の御所からは2キロほど東へ移動している。平安京の大内裏にあった御所は何度も焼失したり、再建されたりした。新たに造営されるときには帝は里内裏に移動される。いまの御所は里内裏のひとつ、土御門東桐院殿のあったところに作られている。これも焼失を繰り返し、その間に拡張されたものだ。

紫式部の生きた時代、ここは藤原道長さんの一条邸がある場所だった。源氏物語でいうなら、柏木の未亡人・落葉の宮の一条の邸があったところだ。ここが里内裏ではなく、皇居として定着したのは元弘元年(1331)の光巌天皇の即位から。明治天皇が東京へ行ってしまうまで、500数十年間はここが内裏だった。

京都御所では4月13日まで一般公開の最中だ。平安時代と少しく形を変えたとはいえ、その面影はそこかしこに残る。そんな建物を直接見られる機会は貴重だ。これからしばらくの間シリーズで、京都御所を物語に絡めてご案内したいと思う。


Shoumeimon

写真は承明門から見た紫宸殿 帝は紫宸殿の南階からご鳳輦に乗り、専用の門である承明門やその正面にある建礼門を出入りされた。

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