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「源氏物語に見る 王朝貴族の失敗学20」愛人に子ができた!(1)

■あなたは愛人の存在を妻に伝えるか?
最初から刺激的な見出しですみません。みなさまにちょっと質問です。

あなたはお金持ちで、何人でも愛人を持てる立場だとします。妻に子どもはいませんが、離婚する気はないし、彼女はいまでも最愛の人です。なのに単身赴任先で愛人ができて、その愛人が出産しました。いずれはこの事実が誰かの口から妻の耳に入るかもしれません。あなたは自分でその愛人や隠し子の存在を妻に告げますか?あるいは、あなたがその妻だとします。人から愛人の存在を知らされるのと、夫から知らされるのではどちらがいいでしょう?

まあ、こんな質問をしたら、女性はまず「本人からでも人からでも、どっちも許せない!」と思うでしょう。自分を一番愛しているはずなのに、ほかに女を作るなんて。しかも子どもまでできたのです。夫の単身赴任中、妻だって寂しい思いをしていたはずですから。「あなたはその人にだまされているのよ!子どもを産んだ立場を利用して、その人は妻の地位を奪う気じゃないの?」といいたくなるかもしれません。

一方男性はどうでしょう。奥さんが怖いから、そんなこと絶対いえないと思っている人もいるでしょう。あるいは、俺のやることに反対なんてさせない、という自信満々の人もいるかもしれません。いろいろな男性に聞いた結果、秀逸だった答えは「奥さんに子どもは引き取ってもらう。で『ごめん、お前に似てたんでつい…』って謝る」というもの。「お前に似てた」なんていわれたら、女性もちょっと怒りにくくなります。ご参考までに。

それはさておき、光源氏です。明石入道の娘、明石の君に出会った光源氏は田舎には意外な美女の登場に、心を奪われます。最初はぎくしゃくしていた二人でしたが、いつの間にかなじみ、毎夜通うほどむつまじい仲になっていました。しかも彼女は妊娠したようです。ところが、そんなところへ帝の勅許がおり、光源氏は明石に未練を残しながら都に戻ることに。

京での光源氏は政治の表舞台に返り咲き、忙しい日々を過ごしています。しかし、明石のことは忘れようもありません。3月になると、16日に女の子が生まれたという知らせが入りました。実はかつて光源氏は占い師から「子どもは3人、帝と后が並んで生まれます。その中の一番劣った運命の子は太政大臣になって位人臣を極めるでしょう」といわれていました。ということは、この女の子は将来お后になる運命です。光源氏はいずれ母子ともども都へ呼び寄せようと考えました。(次回に続く)

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