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源氏物語に見る 王朝貴族の失敗学4 女をないがしろにすると怖い目に遭いますよ(1)

◆光源氏、逆ナンされる

光源氏17歳。青春まっただ中です。前回、人妻の空蝉に振られましたが、そんなことでへこたれる男ではありません。いつのまにか元皇太子妃でいまは未亡人の六条御息所とねんごろになっています。その上で、また、新たな恋に足を踏み入れようとしていました。

実は彼、すでに12歳の時、元服と同時に4歳年上の葵の上と結婚しています。でも、いろいろ事情があって実のところ妻とはあまりしっくりいっていません。むしろ妻の兄の頭中将(とうのちゅうじょう)の方が親しいぐらい。

さて、そんなある日光源氏は乳母のお見舞いに行きました。乳母の家は民家が建て込んだちょっと庶民的なところ。その一角に白い夕顔の花が咲く家が。中にはなかなか美しげな女性たちの姿がチラチラと見えます。家来にその花を折ってくるよう命じると、家の中からかわいらしい女の子が出てきて「花はこれに乗せて差し上げてください。枝も風情のない花ですから」と扇を差し出します。

乳母の見舞い後、さっそく扇をチェックすると「あなたはもしかして、光源氏様では?」といったような意味の歌が一首。その家の女主人からのメッセージです。これって逆ナン?女性からの積極的なアプローチです。挑まれると受けて立ちたくなるのが人の性。ましてや光源氏です。これを無視しては光源氏の名が廃ります。乳母の息子・惟光の骨折りもあり、光源氏は首尾よくその女性と恋仲になりました。

この女性を「夕顔」と呼びましょう。妻のように堅苦しくもなく、六条御息所のように知性と教養があるわけでもなく、密かに恋いこがれる父の妻・藤壺のように高貴でもありません。空蝉のように芯が強いわけでもなく、なよやかで、かわいらしく、どちらかというといやし系。でも、男あしらいには慣れている様子。いまのことばで言えば、エロかわいい、ってかんじでしょうか。(明日に続く)

※本稿は関西インターネットプレス(KIP)より転載いたしました。

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